秋の紅葉シーズンを前に、愛媛県警西条署の山岳警備救助隊員ら約20人が26日、今年5月にオープンした石鎚クライミングパークSAIJO(西条市氷見)で、壁の突起(ホールド)をつかんで進むボルダリングなどを体験し、救助現場の岩場や急傾斜の崖を想定しながら体の使い方や足の運び方などを学んだ。
 隊員らは宇和島山岳会の指導員に教わりながらホールドをつかんで懸命に壁を登り、失敗するたびに改善点などを話し合った。登った高さを競うリード種目用の高さ15メートルの壁では、慣れた手つきでハーネスを装着した隊員も「もう腕がぱんぱんだ」と動けなくなっていた。
 同隊は秋の登山について「台風で道が崩れ通れないこともある。準備を整え、無理だと思えばすぐに引き返してほしい」と呼び掛けている。