西条市の企業と愛媛大など研究機関の連携拠点として活用するため、市は4月から休館する宿泊・研修施設「ひうち会館」(愛媛県西条市ひうち)を、研究室などを備えた「地域創生センター(仮称)」として2016年4月に開館することが19日、分かった。愛媛大は「サテライト拠点を設置する方針で学内手続きを進めている」としている。
 市によると、ひうち会館は1993年に旧西条市が建設し、鉄筋4階建てで延べ床面積は約2211平方メートル。赤字経営改善のため、2002年から立地企業約110社でつくる「ひうち立地企業連絡協議会」に貸していたが、14年9月に15年度は契約を更新しないとの通達を受けていた。
 市は同10月から、産学連携拠点としての活用方法などを検討。地域課題解決に向けた協定を結ぶ愛媛大から15年3月にサテライト拠点の設置・運営で支援してほしいとの要望もあり、方針を固めた。