西予市明浜で震度5弱 愛媛県内被害報告なし
13日午前2時52分ごろ、大分県南部を震源とする震度5強の地震があり、愛媛県内では西予市で震度5弱を観測した。松山地方気象台によると、震源の深さは約60キロ。地震の規模マグニチュード(M)は5.7と推定される。津波の心配はないという。
県内ではほかに大洲市、八幡浜市、伊方町、宇和島市、愛南町で震度4を観測。四国電力によると、運転停止中の伊方原発(伊方町)で異常はなく、1号機で14ガル、2、3号機で13ガルを観測した。県内で地震による停電は発生していない。
西予市では、地震発生で災害警戒本部を立ち上げた。職員らが次々と同市宇和町卯之町3丁目の市役所に集まり、被害の情報収集や報道対応などに当たった。
西予市危機管理課の担当職員は「宇和町の自宅では横揺れが30秒から1分ほど続いた。(海岸部で震度5強を観測した)2014年3月の地震と比べると、小さいように感じた」と話していた。
県は午前2時52分に災害警戒本部を設置。午前4時現在、被害の報告はない。県警本部によると、午前4時半現在で、けが人などの情報はなく、県警高速隊も、県内高速道路での異常は確認していない。通信障害も発生していないという。
JR四国によると午前4時25分現在で、予讃線伊予大洲―宇和島駅間、予土線宇和島―江川崎駅(高知県四万十市)間で運転を見合わせている。伊予鉄道では架線の点検のため、始発から全ての郊外、市内電車を時速15キロ以下で運行予定。
県内の広い範囲で揺れを観測しており、震度3が今治市、上島町、松山市、久万高原町、内子町、松野町、鬼北町、震度2が四国中央市、新居浜市、西条市、東温市、伊予市、砥部町、松前町。