西予の未来開く人へ 市が11月から育成塾開講
育て、地域を担うとびきりの人材―。愛媛県西予市は11月~来年3月、全国から講師を招き「西予開成塾」を開く。小学5、6年対象の「こども編」と、高校生以上の「おとな編」があり、人口減や過疎化が進む中で「将来の西予を支えてほしい」と呼び掛けている。
市によると、知識の詰め込みでなく「物事を正しく判断する能力」や「潜在的に持っている能力を生かす」ことなどに主眼を置く。講師は愛媛大の協力を得て大学教員や企業取締役らに依頼。ビジネスや情報化社会など多彩なジャンルを取り上げる。
開成塾は「平成の時代に開かれた塾」の意。地元にある四国最古の現存校舎・開明学校(国重要文化財)と、前身の私塾「申義堂」にちなんだ。国の地方創生関連予算約1000万円を活用するという。
こども編は土曜午前9時~11時半で17回、おとな編は金曜午後6時半~9時の8回。ともに国の重要伝統的建造物群保存地区の卯之町の町並みにある「末光家住宅」で開く。定員各20人、受講無料。問い合わせは同館=電話0894(62)6700。