2015年度の県防災対策研修が27日、愛媛県松山市東野4丁目の県研修所で始まった。県や市町の防災担当者約30人が28日まで1泊2日で、南海トラフ巨大地震の被害想定や災害対策本部の運営といった基礎知識を学ぶ。
 研修で神戸大の紅谷昇平特命准教授(松山市出身)は、東日本大震災などで被災した自治体の災害対応の調査を基に講演した。
 紅谷氏は、東日本大震災では職員が被災し食料が不足するなど執務環境が劣悪だったと指摘。「応援に来た外部の職員も有効に使えなかった」と述べ、全体を管理して適切な指示を出す人材配置の重要性を説いた。
 研修は5月28~29日にも開く。