着物など和の素材を使った愛媛県松山市のアパレルメーカー・ふく紗(伊東信二社長)が、女性向けムスリム(イスラム教徒)ファッションに日本の伝統的な織物を取り入れた商品を開発した。国内で着物離れが進む中、世界最多のムスリム人口約2億人を抱えるインドネシアで、販路開拓を進める構えだ。
 商品開発は2014年11月に東京の展示会で、日本ムスリムファッション協会(東京)の代表理事と出会ったことがきっかけ。「和とイスラムの融合は過去にない試み」(伊東社長)と刺激を受け、絹素材の絞りや友禅染などを使って頭を覆うヒジャブ(スカーフ)や上着など計18点を制作した。