藤井会心の投球、最後のアピール 2回目トライアウト
戦力外通告を受けたプロ野球選手にとって現役続行へ最後のチャンスとなる2回目の12球団合同トライアウトが20日、川崎市のジャイアンツ球場であった。DeNAを戦力外となった2001年の最多勝投手、藤井秀悟(37)=愛媛県立今治西高出=は打者4人を2三振、2内野ゴロと完璧に抑え「腕を振ってしっかり投げられて良かった。出せるものは出せた」と笑みを見せた。
「(13年に痛めた左肘は)大丈夫とアピールしたかった」前回9日は2四球、2内野ゴロ。「悔しい思いだけが残った。(プロ生活)15年を否定するようなピッチングだった」と振り返った。
この反省も踏まえ、20日はストレート中心の組み立て。最速133キロだったが「前回みたいにやみくもに投げたのではなく、(力が)ボールに伝わった勝負できるまっすぐだった」と手応えを十分に感じた。