若年女性減少率ワースト20に愛媛県内旧5村
地域の存続に関わりが深いとされる20~30代女性人口について、2000~10年の増減率を00年当時の全国3229市町村単位でみると、減少率上位20地域は全て「平成の大合併」で自治体内の周辺部となった旧町村で、うち5地域は愛媛の旧村であることが、全国町村会調査室(東京)の調査で分かった。
調査室は、合併による周辺部の疲弊を指摘。人口減や高齢化、農協合併による拠点や雇用の場減少などが進む中で「地域最後のとりでだった役場本庁がなくなったことが、決定的なダメージを与えている」としている。
調査は14年、日本創成会議の分科会が10~40年の推計を基に、出産人口の95%を占める20~39歳の女性が50%以上減る896自治体(県内13市町含む)を「将来消滅する可能性が高い」と位置付けたことを受け実施。国勢調査から、同年代の女性の増減を分析した。
減少率上位に入った県内旧5村は、別子山村(現新居浜市、70.6%減、減少率全国4位)▽河辺村(現大洲市、65.1%減、9位)▽関前村(現今治市、64.9%減、10位)▽面河村(現久万高原町、62.1%減、同率15位)▽日吉村(現鬼北町、60.4%減、20位)。