親子を対象にした能楽教室が24日、愛媛県四国中央市上分町の国登録有形文化財「古今荘」であり、小学生以上の約100人が楽器演奏や演技を通じて日本の伝統芸能の魅力に触れた。
 花のしるべ世話人会(星川良子代表)が毎年1回開いており、4回目。参加者は謡、舞、小鼓、面の4分野で能楽の世界を体験した。面を着けた時の視野の狭さや、扇子などを用いた細かな所作で感情を伝える演技の奥深さに驚いた様子だった。
 講師を務めた奈良市のNPO法人奈良能の石原昌和理事長は「『子どもの時にこんなことがあったな』と今日の思い出を忘れず、日本の伝統芸能に興味を持ってもらえれば」と願っていた。