愛媛県内の全ての県立学校は7月1日から、自転車通学時のヘルメット着用を義務化する。生徒約3万人へのヘルメットの無償配布が6月末までに完了する見通しとなり実施への環境が整った。自転車の安全利用による事故防止やマナーの向上が期待される。
 高校生の自転車での死亡事故が2014年に相次いたことから、県高校PTA連合会や県高校長協会がヘルメット着用の義務化を決めた。初年度となる15年度に限り、県教育委員会と県教育振興会がヘルメット購入費を補助・助成し生徒に無償で配布している。
 14年度はヘルメットのデザイン検討委員会や、着用について意見を交わす着用推進会議に各校の代表の生徒らが参加した。メーカーの担当者からは「死亡事故の6割以上が頭部への損傷」と教わり、着用に向けて意識を高めた。