文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校、宇和島東高校の研究成果報告会が13日、愛媛県宇和島市中央町2丁目の南予文化会館であった。生徒や教職員ら約650人を前に、1、2年生9グループが1年間の活動結果を発表した。
 SSHは科学技術の発展に貢献できる人材を育成しようと、同省が2002年に創設。地域の自然や文化を教材に、各校が独自の科目を設置し学習を進めている。現在、全国で204校、県内では同校と松山南高が指定されている。
 報告会では、1年生グループの一つが、外国人のためのハザードマップの作製過程を紹介。市内の外国人の数や必要な情報を市職員と外国人から聞き取り調査し、浸水の差を色で表現したり、持ち出しリストを作成したりした。「宇和島市は英語以外の言語を母国語とする人が多く、英語以外も作製する必要がある」とまとめた。