自慢の虎造節響かせ 浪曲に100人酔いしれる
「ばかは死ななきゃ治らない」のフレーズで有名な昭和の浪曲師・二代目広沢虎造(1899~1964年)を知ってもらおうと、愛媛県宇和島市津島町高田の道の駅「津島やすらぎの里」で26日、「浪曲虎造節」宇和島大会が開かれた。
道の駅が「浪曲・虎造節保存会」(松山市)に協力を求め、お年寄りを元気づけようと宇和島市で初めて開催。約100人が足を運んだ。
保存会名誉会長で元NHKアナウンサーの八木健さん(74)が講話。浪曲は幕末に大阪で発祥し昭和20年代に最盛期を迎えたが、二代目虎造が亡くなった後、衰退したと紹介した。
同市津島町で浪曲を続けている藤原キヨヱさん(79)ら4人が忠臣蔵「南部坂雪の別れ」や、「森の石松三十石船道中」などの演目を披露。自慢の声を響かせた。