脱藩の道、手作りわらじで歩いた 大洲・河辺中生
せっかくイベント名が「わらじで歩こう」だから作ってみよう―。坂本龍馬脱藩に思いをはせて歩く「第27回わらじで歩こう坂本龍馬脱藩の道」が27日、愛媛県大洲市河辺町地区であり、地元・河辺中学校の全校生徒14人が手作りのわらじをはいてコースに出た。
大会のコースは15キロと17キロ。山道を歩くのはきつく、近年、わらじでの参加者はほとんどいなくなっていた。そこで河辺中生が一念発起。生徒は地元老人会と交流しており、お年寄りの知恵を借りながら9月中に作り上げた。
初めてのわらじ歩きに3年の中東快登君(14)は「最初はちょっと痛かったけど、いい感じです」と笑顔。「縄作りから習ったんですが難しかったですね」と製作を振り返った。生徒は河辺自慢の屋根付き橋の一つ「龍王橋」を渡ったところでいったん靴に履き替えた。