展覧会や作品制作などに使用されている愛媛県美術館南館(松山市堀之内)が耐震化工事のため、2016年6月1日以降の利用予約を当面停止する。
 南館は1970年9月に県立美術館としてオープン。地上3階地下1階の鉄筋コンクリート造りで延べ床面積約4300平方メートル、県民ギャラリー12室(計2004平方メートル)とアトリエなどがある。県が2014年度に実施した耐震診断の結果、早ければ16年6月ごろから工事に着手する可能性が出たため、利用日の1年前から受け付けている予約の停止を決めた。
 県美術館総務課によると、1998年の県美術館(新館)オープン以降は有料の貸し館として運用しており、昨年度に開催された展覧会は81件。版画や木工などに取り組めるアトリエは、のべ約3800人が利用した。