大規模災害に備え愛媛県は25日、松山市で「市町情報伝達担当者スキルアップ研修」を開いた。屋外放送で緊急性を伝える呼び掛け方などを学んだ。
NHK放送文化研究所の井上裕之上級研究員は、東日本大震災で津波被害があった茨城県大洗町の例を紹介。担当者が防災行政無線で「大至急、高台に避難せよ」など、従来よりも強い口調で訴えたことで住民に危機感を持たせる効果があったと述べた。仙台市危機管理室の板橋孝幸主査は、防災行政無線の屋外拡声器が倒壊する被害があったことから耐震性を強化したり、遠方でも聞き取りやすいよう大出力にしたりする取り組みを説明した。