瀬戸内海産の魚介類のおいしさを子どもたちに実感してもらおうと、愛媛県松山市立小中学校5校で11日、地元高校生のアイデアを生かした養殖タイとイヨカンの果汁を使った献立が給食に登場した。
 3月に市水産市場運営協議会などが催したタイを使ったオリジナルメニューコンテストで、松山西中等教育学校の高校生チームが提案したメニューを給食用にアレンジ。久米学校給食共同調理場が受け持つ5校で、タイの空揚げに、イヨカンの果汁のソースを絡めた料理を提供した。
 鷹子町の久米小では、給食に先立ち水産市場の仕組みや魚に触れる出前講座があり、市職員が「愛媛はタイの生産量が全国1位」と紹介。児童は順番に生きたタイに触れ、感触を確かめた。給食では料理をほお張り、「酸っぱさもある」「食べやすい」などと感想を伝え合っていた。