いよぎん地域経済研究センター(IRC)は19日、愛媛県松山市で8日に開かれた「第53回愛媛マラソン」の県内経済効果が過去最高の4億3635万円で、主催者事業費(約1億3500万円)の3.24倍だったとの試算を発表した。
 菊地麻紀主任研究員は「過去最多の9937人の出走が効果を押し上げた。県外からエントリーした人の割合も増え、全国的に注目度が高くなっている」と分析した。
 効果の内訳は、主催者事業費と、県内での選手・観客の交通費、宿泊費、観光費、ウエア用品などの消費額を合わせた直接効果が2億8969万円。直接効果により県内産業の生産活動が促進されて生じる間接効果は1億4666万円だった。
 大会当日の観客は、沿道とスタート・ゴール会場を合わせて約18万5000人と推計した。