紙産業発展、クイズなどで背景学ぶ 三島南中で講座
愛媛県四国中央市で盛んな紙産業について中学生が学ぶ「ものづくり体験講座」が17日、同市寒川町の三島南中学校で始まった。研究者や企業関係者らによる講習、工場見学など、12月まで計9回の講座に1年生72人が取り組む。
パルプ工業会が2011年度から実施し、同校では3年連続の開催。17日は県総合科学博物館(新居浜市)学芸員の吉村久美子さんが、紙産業が発展した背景などをクイズを交えて解説した。
吉村さんは、紙の原料と製紙に必要な水が豊富なことに加え、立地が製品輸送に適していることが紙産業の発展のためには必要と説明。「山間部から平野に水を引くなど、先人の苦労と努力があったからこその『日本一の紙のまち』。誇りを持ってほしい」と呼び掛けた。