地元を支える産業について学ぼうと、愛媛県四国中央市の三島東中学校の1年生121人が18日、大王製紙三島工場(三島紙屋町)と協和紙工(中之庄町)の工場を見学し、紙を作ったり加工したりする現場を間近で見て理解を深めた。
 県紙パルプ工業会が2011年度から市内の中学校で実施する「ものづくり体験講座」の一環。本年度は三島東中の1年生が9月下旬から12月上旬まで、研究者や企業関係者らによる講習、水引細工の体験など計9回の講座を受ける。
 協和紙工では、封筒やスケッチブック、折り紙などの製造工程を従業員の解説を聞きながら見て回った。機械でノートが次々と出来上がる様子を生徒は真剣な表情で見入っていた。
 大王製紙では、高速で紙をすく抄紙機などを見学。埠頭(ふとう)には紙の原料となるチップの運搬船も停泊しており、「大きい」と驚きの声が上がっていた。
 生徒は紙のまち資料館(川之江町)も訪れ、手すきではがきを作った。玉井うのさん(13)は「工場で外国の人が多く働いていたのが印象的だった」と話していた。