愛媛県開発の高級中晩かん「紅まどんな」と「甘平」の栽培技術に関する公開セミナーが6日、松山市下伊台町の県果樹研究センターであり、研究員らが紅まどんなの糖度低下や甘平の果皮障害への対策を生産者ら約310人に説明した。
 セミナーは県内主力農産物の品質向上を目的に毎年開かれている。両品種は生産量が年々増加するのに伴い、低品質果実の出荷が増加。高単価を維持するには課題克服が不可欠として今年のテーマに選んだ。
 2013年産の紅まどんなは9~10月の高温多雨の影響で、低糖度の果実が増加した。研究員は「8月から水分を減らし、木にストレスを与えることが重要。マルチの設置など早めの対策をしてほしい」と呼び掛けた。