米財団選定「危機遺産」、少彦名神社参籠殿の修復完了
懸け造りで知られ米国の財団が「危機遺産」に選んだ愛媛県大洲市菅田町大竹の少彦名(すくなひこな)神社参籠殿(さんろうでん)の修復作業が終わり、7日に落成式があった。
参籠殿は1934年築の木造平屋で、面積128平方メートル。木を組み建物を斜面にせり出させた懸け造りが特徴で、米国の非営利団体「ワールド・モニュメント財団」(WMF)が2014年版「危機遺産」に選定した。
有志の修復実行委員会が14年から本格的に修復工事を開始。長さ十数メートルに及ぶ外周部の柱を取り換え、破れた床を修理。屋根瓦もふき替えた。国内延べ309人の寄付金2145万円とWMFの助成16万5000ドル(約1900万円)で賄った。