愛媛県伊予市中山地区の城跡を巡る「戦国時代の山城ウオーク」が27日、あった。参加者はボランティアガイドの案内で、かすかに残る水路、石積みなどの遺構や当時のエピソードに触れ、歴史に思いをはせた。
 地域の埋もれた歴史や文化を知ってもらおうと、市観光協会ふるさと案内人の会が初めて開催。中山地区世話人の平井秀策さん(69)によると、同地区には中世の城館跡が17カ所見つかっており、3年かけて回る計画を立てている。
 27日は市内外から6人が参加し、伊予市中山町佐礼谷の松森城跡など3カ所を散策。ガイドは、敵の侵攻に備えた空堀や石積みの跡を案内し、「大勢が暮らす場所というより、監視やのろしを上げるための場所として機能していたのではないか」と当時の山城の役割を紹介した。