入り江に面した急斜面に台風などから家を守る石垣が並ぶ愛媛県愛南町外泊地区で3日、「石垣の里だんだん雛(ひな)祭り」が始まった。町内の小中学生らが石に描いたおひなさまを展示している。4月3日まで。
 石にちなんだイベントで地区を盛り上げようと、地元の住民グループいしがき守ろう会と外泊地区が2007年から毎年開催している。
 主会場となる地区中腹の広場では、石垣に沿って設置した棚に、町内の保育園児や小中学生らがポスターカラーで鮮やかに仕上げた大小さまざまな作品約200点を展示。
 町のゆるキャラ「なーしくん」をモチーフにしためおとびなや、10個超の石で三人官女と五人ばやしをそろえた力作もあり、吉田万亀登区長(67)は「石は重くて準備が大変だが、石垣の里らしいひな祭り。子どもたちのかわいい作品を見に来てほしい」と呼び掛けている。