地域産業の一つである真珠養殖を学ぼうと、愛媛県愛南町中浦の中浦小学校5、6年生が29日、真珠のもとになる核をアコヤガイに入れる作業に挑戦した。来年2月ごろ浜揚げし、ペンダントに加工して保護者らにプレゼントする。
 中浦小では5年前から、児童が御荘湾で真珠貝の掃除や浜揚げなどを体験している。この日は6人が、40年以上真珠養殖を営んでいる学校近くの業者の作業場を訪れた。
 従業員が「貝の足と身の境目に切れ込みを入れて」「裏側が黒くなっている貝は寄生虫がいるので、浜揚げ前に死んでしまうから使わないで」と作業の注意点を説明。児童は麻酔をかけた貝に、貝殻を削って作った直径7ミリほどの真っ白な核を一つ一つ慎重に入れた。