県内10年で73校廃校 14年度17校で一段落
愛媛県内の公立小中学校の統廃合は、この10年で大幅に進んだ。
県教育委員会によると、2004~13年度に小中学校73校が姿を消し、14年度には17校が廃校となる。
「市町が協議会を立ち上げ、5~10年ほどかけて住民やPTAの意見を聴取しながら、統廃合の検討を進めてきた」と県教委。13、14年度が廃校のピークで、15年度は未定となっており「統廃合はほぼ一段落する見込み」だ。手引によって急激に検討が進むとは考えにくいとする。
14年度の県内の休校数は小学校7、中学校1。県内では1年間、休校していた新居浜市別子中が14年度、再び開校した例もあり「校舎はいつ再開してもいいよう維持管理している状態」という。
一方、廃校になった校舎の活用法は市町が模索。八幡浜市や大洲市では廃校した学校跡でアワビの養殖を行うなど、工夫を凝らした取り組みも生まれた。