愛媛県今治市の高校で美術教師を務め、県内の美術界をリードした洋画家高階重紀さん(1912~84年)と弟子たちの作品展が12日、同市旭町1丁目の河野美術館で始まり、市内の風景などを描いた高階さんの水彩画16点が初公開されている。16日まで。
 高階さんは岩手県出身で東京美術学校(現東京芸術大)を卒業。今治西、北、南高で美術を教える傍ら、自宅で絵画教室を開き多彩な人材を輩出した。作品展は2年に1回開かれている。
 昨年夏、高階さんの家族が家の片付け中に数十点の作品を発見した。今回、その中から約50年前の風景画や静物画を展示。北高周辺に広がる田園風景や西高の正門などがのびのびとしたタッチで描かれている。
 県内外で活躍する弟子たちは35人が絵画、彫刻、陶芸などの新作約130点を出展している。