愛媛労働局は3日、2015年の県内の労働災害による死者が8月末時点で12人になり、前年同期の2倍に上ったと発表した。
 労働局によると、死亡労災は5月以降に多発。5、6月は各3人で7、8月は各2人だった。業種別は製造業4人、建設業3人、商業2人のほか道路貨物運送業と清掃業、警備業が各1人。うち7~8月は熱中症の疑いが2件あった。
 局健康安全課は「労災による死傷者は前年から減少しているが死者が増加している。基本的な安全対策が取られていない事例が多く見られ、経営トップが率先して対策を行うことが求められる」と訴えている。