県が気象情報充実へ 自治体などに6月から提供
愛媛県は22日、近年、頻発している豪雨災害に備えた新たな気象情報の提供を、20市町や消防を対象に6月1日から始めると発表した。10分ごとの短時間から72時間先までの長期までの降水予測が確認でき、迅速な避難勧告や防災対策につなげてもらう狙いだ。
県は72時間先までの降水予測は都道府県で初めてとしている。
昨年8月、未明のゲリラ豪雨で74人が死亡した広島市の土砂災害を受け、県は気象情報を充実させるため日本気象協会にシステム開発を委託していた。
新たに提供する情報のうち、長期降水予測は県内を5キロ四方に区切り、72時間先まで1時間ごとの予測を確認できる。超短時間降水予測は1キロ四方で10分ごとに3時間先まで予測。ゲリラ豪雨で、急速に発達する降水現象を高い精度で確認できる。
新たな気象情報は、市町や消防に設置している県防災通信システムの専用端末で閲覧する。5月25日から試験運用を始める。