相続税増税対策プロが事例紹介 松山でセミナー
今年1月の相続税増税を受け、相続に関する愛媛県内の現状と対策を専門家が解説するセミナー(愛媛プレスウイン主催)が22日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞・愛媛電算ビルであり、約20人が税務や保険、不動産の実務のプロから実生活に役立つ知識を学んだ。
税理士・公認会計士、近藤壮さんは、県内の相続税の統計を紹介。生前贈与の失敗例として「妻名義で預金しても、原資が夫なら名義預金でしかなく、夫婦間でも証拠のない贈与は認められないと思ったほうがいい。契約書などを残しておく必要がある」と助言した。
不動産鑑定士の住江悠さんは土地の相続を取り上げ、土地の評価額を見直すことで一度支払った相続税が戻ってきたり固定資産税が減額できたりした例を紹介。ファイナンシャルプランナー、柳原通賀さんは生命保険と生前贈与を組み合わせた対策などを説明した。
セミナーは30日、新居浜市でも開く。参加無料だが、予約が必要。28日までに愛媛プレスウイン=電話089(943)4063(平日のみ)に申し込む。