直木賞に今治出身・黒川氏 愛媛県人2人目
第151回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日夕、東京・築地の料亭「新喜楽」であり、直木賞は愛媛県今治市出身、黒川博行さん(65)=大阪府羽曳野市=の「破門」(KADOKAWA)に決まった。県人の直木賞は第140回(2009年)に「悼む人」で受賞した松山市出身の天童荒太さん(54)以来2人目。芥川賞は柴崎友香さん(40)の「春の庭」(文学界6月号)。
黒川さんは6度目の候補で受賞。受賞作は人気の疫病神シリーズ5作目で、ヤクザの桑原と建設コンサルタント二宮のコンビが映画出資金を持ち逃げした詐欺師を追って、国内外を飛び回る。今治も重要な舞台として登場し、市内の情景が詳細に描かれている。