目指せ小さな警察犬 今治、訓練士とレオン
小さくたって能力は負ケン―。犯罪捜査や行方不明者捜索で活躍する嘱託警察犬を目指し、ミニチュアシュナウザーのレオン(雄、2歳)が日本警察犬協会公認の訓練士、徳永達実さん(62)=愛媛県今治市東村2丁目=と訓練に励んでいる。11月の県警の試験に合格すれば、小型犬種としては県内初となる見通し。
協会によると、主な警察犬はドーベルマンやシェパードなど大型7犬種だけだったが、近年は広報的な役割も期待され、小型犬も認められる傾向にある。全国約1500匹の警察犬のうち、県外ではチワワやトイプードルなど数匹の採用例があるという。
レオンは医師の青井努さん(59)、加奈子さん(57)夫婦=同市東村5丁目=の愛犬。生後半年ごろ、しつけのための訓練を始めた徳永さんは「『待て』と指示すれば、ずっと待っていた。集中力が高く、大型犬と同等の能力を感じた」と挑戦を決めた理由を話す。
訓練は週5日ほど実施。試験でも課される臭気選別に向け、レオンは徳永さんの手元でにおいをかぎ、10メートル先に置かれた五つのサンプルから正解を選ぶトレーニングを繰り返す。最後には自分より数倍も重い大型犬と一緒に、訓練場を駆け回って体力強化に努める。