町おこし鬼に金棒、巨大な鬼の像2月に披露 鬼北町
全国で唯一自治体名に「鬼」が付く愛媛県鬼北町が、新たな町のシンボルを目指し、巨大な鬼のモニュメントの制作を進めている。着色など仕上げの作業も終わり、同町永野市の道の駅「森の三角ぼうし」での2月1日のお披露目に向け、静かにその時を待っている。
大きな角にむき出しの牙、威嚇するようににらむ目つき、筋骨隆々の肩には鬼北町特産のキジが乗る―。全長5メートルを超す鬼は、よくある「ゆるキャラ」のイメージとは程遠く、怖さを前面に出す。
モニュメントは2013年6月に企画。JR予土線のホビートレインなどで関わりのあるフィギュア制作会社海洋堂(大阪府門真市)に相談しデザインを決定、事業費1千万円で制作を進める。
「これほど大きくてリアルな造形は初めて。要求される怖さをしっかりと表現できるか不安だった」。制作を手がけた高知市の立体造形会社「m・e・works」の穂崎真一さん(42)は振り返る。