田んぼにゾウやカモメ、熱気球が登場―。愛媛県伊予市中山町中山の総合福祉施設「なかやま幸梅園」付近の水田に、色が異なるイネで描かれた田んぼアートが完成し、通行人らが立ち寄って楽しんでいる。
 数年前に東北で田んぼアートを見た近くの建築関連会社経営、西山幸雄さん(58)が、所有者が高齢で耕作をやめた水田約15アールを借り、同級生らと制作し3回目。ヒノヒカリをベースに、赤米や黒米、緑米を植えて絵柄を浮き上がらせた。
 楽しみにしてくれる近所の人からの反響もあり、メンバーも奮起。5月の田植え以降、水の量や病気に気をつかい、草刈りに手間をかけて育ててきた。
 10月16日の刈り取りまで楽しめ、10月10日午前11時~午後1時にはオカリナや三味線の演奏イベントを開き、芋炊きやおにぎりで接待する(雨天中止)。