産業創生へ中小企業と愛媛大医学部コラボ
愛媛県東温市の技術力ある中小零細企業と愛媛大医学部(同市志津川)のコラボで健康や医療の関連産業を生み出そうと、市は28日、市健康医療創生研究会を設立した。両者のノウハウを融合し、専門性の高い医療福祉機器や食品、ヘルスケアなどを共同で研究開発する。
地方創生事業の一環。同医学部関係者と事務局の市の呼び掛けに、ものづくりや食品、農業などの分野の7事業所が参加した。課題ごとに部会をつくって具体的な研究開発に取り組み、研究会での協議を経て市長に提言する。市の総合戦略や総合計画への反映を目指す。
研究会は委員11人とオブザーバー4人で構成。28日に市役所であった初会合では、事業所側から「東京に頼るのではなく、地域完結を目指したい」「高い理想はあっても実現の手法が分からなかったので、一緒に勉強させてほしい」などの意見が上がった。