8月の愛媛県伊予市営団地での少女集団暴行死容疑事件を受け、連携強化を進める市と伊予署は25日、連絡協議会を立ち上げ、同市尾崎の市総合保健福祉センターで初会合を開いた。地域の問題の早期発見や防犯のため、情報共有を推進することなどを確認した。
 会議は非公開で、それぞれの幹部ら18人が出席。年末年始や夜間休日も適切に連絡しあえる体制を構築し、事案によっては現場に共に臨場することも決めた。事件や災害など住民の安全に関わる総合的な情報を提供し合うほか、年1回定例会を開く。
 武智邦典市長は「二度とこのような問題を起こさないため、警察署と問題や情報を共有し、どのように動いてタッグを組んで解決していくかだ」と協議会設立の狙いを語り、西村幸司署長は「地域住民の声を幅広く吸い上げて事件の兆候などを早期に把握し、犯罪防止に努めたい」と述べた。