無断でイラスト模倣 県科学博物館、12年企画展で
県総合科学博物館(愛媛県新居浜市大生院)は17日、2012年に開催した企画展で、学芸課職員が作者に無断でイラストを模倣する著作権侵害があったと発表し、同館ホームページ(HP)に謝罪文を掲載した。
同館によると、12年10月6日~11月11日開催の「錯視のふしぎ」で同館オリジナルとして展示しただまし絵(約70センチ四方)で、同館のHPに掲載されていた写真を見た神奈川県のイラストレーター岩瀬のりひろ氏が「自分の作品と酷似しているが、許諾を得ているのか」と今年8月24日、県教育委員会にメールで指摘した。
越智孝館長らが確認したところ、制作を担当した職員が「岩瀬氏の作品画像をインターネットで見て参考にした」と明かした。同館は「岩瀬氏の作品とは一部異なる表現があることから盗作ではないが、著作権を侵害する模倣に当たる」と判断。岩瀬氏に謝罪するとともに、同館HPに「当館の認識不足で事態を招いたことを深く反省し、心よりおわび申し上げる」とする謝罪文を掲載した。職員の処分は未定としている。