災害想定きびきび避難 内子 小田小児童 県警などと訓練 500メートル 集中して移動
山あいに小田川が流れる愛媛県内子町寺村で8日、大型台風による土砂災害や川の氾濫を想定した訓練があった。県警とJAえひめ中央の約35人に加え、小田小学校の1~3年生22人も参加。おしゃべりせずに、きびきびと避難場所へ移動した。
JAえひめ中央は、災害の時に施設や道具を警察に貸し出す協定を結んでいる。訓練は危険が迫った時に、JAの集荷所を警察の指揮所や住民の避難所にする内容で、児童は大洲署員の誘導の下、学校から集荷所までの約500メートルを歩いた。
JAの関係者は、土砂災害の時に使うチェーンソーやスコップを警察官へ渡したり、おにぎりと豚汁の炊き出しで避難者を迎えたりする役割を担当した。
訓練後、大洲署の二宮幸仁署長は「土砂災害はいつどこでも起こる恐れがある」とあいさつ。小田小3年の児童は炊き出しを食べた後、「人と話をせず、集中してまじめに避難できたと思います」と話した。