東予高校(愛媛県西条市周布)建設工学科の3年生19人が22日、JR壬生川駅(西条市三津屋)の壬生川駅西広場に、災害時にかまどとして使える「防災かまどベンチ」2基を設置した。
 ベンチは幅153センチ、奥行き54センチ、高さ35センチで3人掛け。れんが積みの土台の上に厚さ3センチの座板を載せている。座板を取ると、かまど2基が現れ、座板は薪や担架の代わりとして利用できる。
 ベンチ設置は同校の実習の一環。これまでに校内に3基を作ったが、校外への設置は初めてという。市によると、市内の公園など9カ所に既製品計12基を設置済みだが、手作りの防災かまどベンチは初めて導入した。
 生徒は県タイル煉瓦工事工業会員や教員の指導を受けながら、れんが積みに挑戦。攪拌(かくはん)機で練った耐火モルタルを、こてを使ってれんがの接着面に載せ、金づちや水平器などを使いながら丁寧に積み重ねた。