港町を海上からご案内―。八幡浜港かいわいを旅客船で周遊する「八幡浜湾おさんぽクルージング」が19日あり、家族連れの行楽客らが地元ガイドの案内を受けながら、港町の景色を楽しんだ。
 八幡浜港から乗船した約40人は、山頂まで段々畑が広がるミカン園地や伝統的な沖合底引き網漁船、かつて銅の精錬で栄えた佐島などを約40分かけて見て回った。宇和海の心地よい潮風をたっぷり浴びながら景色を満喫し、広島市の会社員片原哲也さん(43)、由香さん(41)夫妻は「海から見る段々畑が印象的。ミカン山が色づくころにまた来たい」と満足顔だった。
 市内のボランティアガイド団体「八幡浜みてみん会」は、アジやサバといった海の幸が堪能できることや園地ごとにミカンのブランドがあることを紹介。郷土の歴史や偉人にも触れて、乗船客をもてなしていた。
 クルージングは、観光案内所「みなと交流館」(八幡浜市沖新田)主催。20、21日も午前10時と午後2時の2便があり定員は各45人。料金は中学生以上1000円、3歳~小学生600円。問い合わせは同館=電話0894(21)3710。