日本とルーマニアの国交55周年を記念し文化交流を図ろうと、同国のガラス工芸品を展示する「現代ガレ展」が、25日まで愛媛県松山市湊町3丁目のアゼリア館で開かれている。
ルーマニアは、フランスのアールヌーボーを代表するエミール・ガレ(1846~1904年)の技を受け継いだガラス製品の製造が盛ん。ガレの工房閉鎖後、一番弟子だった職人らが移り住み、伝統が引き継がれているという。
会場にはランプや花器など約50点が並ぶ。自然をモチーフにしたガレの世界観をそのままに、「被(き)せガラス」やエッチングなどの技法で、植物や昆虫などの繊細な文様を表現している。茶わんや水指などの茶道具も初めて作られた。