海産物加工・直売の複合型施設オープンへ 宇和島
宇和海に突き出した三浦半島の先端に位置する愛媛県宇和島市こも淵地区に2015年春、海産物の加工場や直売所を備えた複合型施設がオープンする。地域の人と人、そして内と外を結ぶ待望の交流拠点の誕生。「もっとこも淵を元気に」―。地域活性化に向けた小さな漁村の挑戦が始まっている。
こも淵地区は、マダイとイワガキの養殖が盛んな人口約400人の集落。市中心部から車で約50分の、いわゆるへき地にあり、人口減少や高齢化など多くの悩みを抱える。
新たな施設は、特産品販売や情報紙発行に取り組む地元の企業組合「こもねっと」が開設する。「自前の加工場を構え利便性を高めるとともに、以前から住民集会などで要望が多かった『人が集える場所を』という声に応えたかった」と清家裕二事務局長。「海の家プロジェクト」を企画し、総務省の地域経済循環創造事業交付金の採択を受けた。