海が育てた天然色、ヒオウギ貝出荷最盛期 愛南
オレンジや赤、紫の天然色が鮮やかな愛媛県愛南町のブランド貝「愛南ヒオウギ」の出荷が最盛期を迎え、同町柏崎の愛南漁協内海支所で1日、贈答用セットの出荷が始まった。
愛南ヒオウギは内海支所ヒオウギ部会が直径8・5センチ以上などの基準を設けて出荷している。カラフルな貝殻は外敵から身を守るためにサンゴなどの保護色に変化したという説があるという。
1日は60箱を出荷。昨年6月の稚貝採取以降、1年半かけて育てた貝を、生産者ら8人が色のバランスを見ながら手際よく箱詰めしていった。
贈答用は年末まで毎日出荷し、目標は800箱。部会の小林哲代表(54)は「大きくきれいに育った。和洋中何に使ってもおいしいが、浜焼きが一番」と話した。