愛媛労働局は29日、昨年12月の県内有効求人倍率(季節調整値)が前月比0.02ポイント減の1.07倍で、2カ月ぶりに低下したと発表した。新規求人数が減少しているが、人手不足により製造業などで正社員求人が高まっていることから「一部に弱さが残るものの、緩やかに改善している」との基調判断を3カ月連続で据え置いた。
 有効求人数(原数値)は前年同月比4.9%減の2万5590人。正社員などの一般求人は0.9%減だったが、パート求人が11.1%の大幅減となり全体を押し下げた。
 新規求人も9.4%減の8578人で、医療・福祉を除く全ての主な産業で減少。昨年大口求人があった反動などで製造が23.2%減、タクシー運転手の求人が減った運輸・郵便も21.4%減だった。