昨年8月の広島市の大規模災害を受けて改正された土砂災害防止法に基づく図上訓練が20日、愛媛県今治市別宮町1丁目の市民会館であり、今治市職員約50人が川の氾濫や土砂崩れへの対応手順を確認した。
訓練は、行政の避難勧告遅れが指摘された広島市の教訓を生かすため、正確な情報共有と迅速な判断を優先事項に実施。大雨洪水警報が発令され、崖崩れや家屋の浸水が相次ぎ発生しているとの想定で、水防本部が避難所開設や特別養護老人ホームなどの要配慮者の安否確認に当たった。
終了後、参加者からは「各施設に避難の連絡をする際、個別にやると時間がかかるので一斉案内できる仕組みが必要」などの意見が出された。