水素エネルギーを活用して将来の地域づくりや産業振興につなげようと、水素社会推進セミナーが28日、愛媛県新居浜市高木町の市総合福祉センターであった。市民や企業関係者ら約80人が水素燃料の有効性や最新の開発動向へ理解を深めた。
 市や愛媛大などでつくる「市水素社会推進協議会」が開いた。愛媛大大学院理工学研究科の八尋秀典教授は水素と酸素の反応エネルギーを電気に変換する燃料電池の仕組みや、世界的に供給不足の白金などを必要としない「固体酸化物形燃料電池」の開発状況を説明。省エネや環境負荷低減に加え、「日本の高い技術力で産業振興につなげられる」と水素エネルギー利活用の意義を強調した。