段ボール甲冑で合戦体験 松野・河後森城跡
合戦を体験しながら地元の城の魅力を探るイベントが15日、愛媛県松野町の国史跡「河後森城跡」であった。宇和島市と松野町から参加した18人が段ボールの甲冑(かっちゅう)姿で、レプリカのやりや石に見立てた手作りのボールなどを使い、城の攻防戦を体感した。
イベントは、近世城郭の宇和島城と中世山城の河後森城を比較し歴史への理解を深めてもらおうと、宇和島市と松野町が開催。初回の2013年は城の造り方などを学習したが、より楽しめるようにと今回初めて合戦体験を企画した。
40~80代の参加者は約20分かけ河後森城跡の山頂へ。曲輪(くるわ)や土塁などで構成された「土づくりの城」であることなどを学んだ後、攻撃と守備に分かれ、ほら貝の合図で合戦を始めた。
麓から乗り込む攻撃側は「足元ばかり見ていると狙われる」など担当者のアドバイスを受けながら、急斜面を駆け上がった。待ち受ける守備側はボールや竹鉄砲を使い相手を足止めした。
3月1日には宇和島城に舞台を移し合戦体験をする予定。