「等身大の動物園」をコンセプトに、松山城南高校(愛媛県松山市北久米町)の理科部の生徒らが校内で出た段ボールなどの廃材を活用した動物10体のオブジェを制作した。22日の文化祭で中庭に展示する。
 理科部は15年ほど前から毎年、アニメや特撮ヒーローを題材にしたオブジェなどを展示。今年は「スーパー戦隊」シリーズの40作目を記念し、「動物戦隊ジュウオウジャー」のモチーフとなったワシやサメ、ライオンなどを作った。
 部員らは段ボールを切り取ったり、不要になったテスト用紙を貼り付け色付けしたりして地道に作業。部員以外の生徒の協力も得て、ワシの両翼約3メートルの複雑な形状やゾウの耳のアーチ、ワニの歯などを見事に表現した。
 3年の男子生徒(17)は「地道な作業だったが半年以上かけて頑張り、出来上がった時は達成感をすごく感じた。紙だけどリアルにできており、よく観察してすごいと思ってもらえれば」と話した。