愛媛県今治市の伝統産業、桜井漆器と菊間瓦のコラボレーションによる新商品開発に向けたワークショップの初会合が9日、同市長沢の伊予桜井漆器会館であり、関係者7人が魅力ある商品作りや販路開拓をどう進めるか意見交換した。
 コラボ企画は、需要減で苦境にある両産業の活性化を図ろうと市が発案。4月に第1弾として、漆器会館が菊間瓦に漆器の技法を施した花器や置物、コースターを制作し、受注生産している。
 ワークショップでは、菊間町窯業協同組合の浜田成一理事長が「目標設定が大切。2017年の愛媛国体の入賞者メダルにコラボ商品を使ってもらいたい」と提案。漆器会館の鳥井亮良社長は、鬼瓦に漆器の技法を施した商品を「21世紀えひめの伝統工芸大賞」に出品する計画を明らかにし、「沖縄のシーサーに負けない、魔よけの置物開発も考えたい」と意気込みを語った。