校舎衝突?オオタカ保護 西条農高
珍客襲来!? 西条農業高校(愛媛県西条市福武)で8日、県のレッドデータブックで絶滅危惧2類に指定されているオオタカが保護された。9日からの県立高一般入試に向けて会場準備が進む中、突如迷い込んだ眼光鋭い鳥。生徒らは驚きながらも、精悍な姿に見とれた。
西条農高によると、8日午前10時ごろ、校舎前に「ドーン」という音が響いた。生徒が近寄ると、止めてあった車の上に傷ついたハトが横たわり、近くに見慣れない鳥の姿が。鋭い爪やくちばしに、ぐるりと回る首。オオタカだ。第1発見者の一人は「普段ハトやニワトリは見てるけど…かっこよかった」と振り返る。
音を聞いて駆け付けた教諭が網を使い、うずくまっていたオオタカを捕まえてウサギのケースに保護。全長約40センチで、上空でハトを狩っている最中に校舎などに激突したとみられ、徐々に元気を取り戻した。
県東予地方局森林林業課の担当者に引き継ぎ、鳥インフルエンザ感染やけがの有無を調べ、問題がなければ放つという。