松山市駅前広場、早期整備を 市に要望
愛媛県松山市中心部にある市駅前広場について伊予鉄道、松山市タクシー協会、市駅前周辺地区活性化協議会、花園町西通り商店街振興組合は12日、利便性向上へ早期整備を市に要望した。伊予鉄道の清水一郎社長は「観光の玄関口であり、スピード感ある整備を要望する」と求めた。
市駅前広場は市所有で同市湊町5丁目の約1万454平方メートル、路面電車やバス、タクシーなどの交通結節点。2015年度から市や関係行政機関、事業者でつくる鉄軌道検討部会が将来ビジョンについて協議している。
要望書では、郊外電車と路面電車との乗り換えに信号を渡らなければならないことや、観光バスの駐車スペース不足などを挙げ「観光都市の玄関口としての利便性に欠ける」と指摘。関係団体や事業者と市が一体となって早期整備へさらなる事業推進を求めている。
12日は関係者が市役所を訪問し、清水社長が野志克仁市長に要望書を提出。野志市長は「関係者には検討会やワークショップに参加してもらい、未来像を共有できるようになれば。一体となって、共に汗をかいてほしい」と応じた。